頭を冷やすと成績がよくなる?
上アゴの上部(口を開けて、人差し指で上アゴをコンコン叩くと体感できると思います、下記先生写真参照)は「鼻の空洞」と「目」と「脳」につながっています。
鼻から空気を吸う「鼻呼吸」をすると、脳の冷却に役立ちます。
鼻から息を吸うと、脳が冷える?
その感覚が分かるから、やってみて。
(鼻から意識して息を吸う)確かに鼻の奥の上の方に空気が当たる感覚がありますね。
自然と「深呼吸」になっています。
鼻の穴の奥の部分の鼻腔(びくう)は、こうなっているのね。
左右で分かれていて、甲介(こうかい)はヒダになっているの。
自分の体なのに、自分の鼻の奥がどうなっているか知らなかったです。
もしかしたら高校の時に生物でやったかもしれないけど、記憶の彼方です。(笑)
(笑)じゃあ一緒に思い出していこうね。
鼻腔の上部に、上鼻甲介(じょうびこうかい)というのがあるんだけど、そのすぐ上に「視床下部(ししょうかぶ)」というのがあるの。
視床下部・・・それも聞いたことあるけど、何をするところなのでしょうか?
視床下部は、むっちゃ生きるに関わるところ・・・体温調整、血圧、心拍、食べる・飲む、性行動、睡眠など自律神経の最高中枢なのね。
どれも24時間365日休みなく働いていて、いつも発熱しています。
確かに、どの機能も「ちょっと休む」とか言われたら困るものばかりですね。
こんな重大な役割を果たしているけど、大きさはブドウ一粒の大きさのちっちゃなところなのよ。
重さは約10グラムくらい、チロルチョコくらい。
ブドウ一粒?!視床下部!
頭蓋骨に守られているから、外気に当たって放熱することが出来ない。
しかも視床下部は頭の奥の方にあるから、なおさらね。
冷やすには、首の脇の太い血管を冷やす方法もあるけど、鼻呼吸でも冷やせる!
鼻で息をすれば、冷やす道具は必要ないですよね。
そう!
脳は熱くなると、働きが悪くなる。
脳の最適温度は、22~24度。
26度以上だと、1度上がるごとにパフォーマンスが2%下がると言われています。
だから春と秋は、頭がよく動くんですね。
(鼻から深呼吸をする)脳が冷える気がして、気持ちが落ち着きます。(笑)
上アゴを広げると、鼻の奥の空気の通り道が広がる、そうすると効率よく脳を冷やせるんだよ。
なるほど、ここまで理屈を聞くと納得できます。
確かに鼻から深呼吸して、鼻の上の方を冷やしていると思うと、脳がスッキリするような気がする。(笑)
ちなみに、アレルギー性鼻炎とか鼻が通らない子は、鼻が狭いんだけど・・・。
「鼻が狭い」ってこと、あるんですか??
あるの。
それと、口呼吸すると病気になりやすいです。
「口呼吸だと、脳の温度が1度上がる」って言うんよ。
脳が1度上がるということは、大変なことなのよ。
そうですよね。
熱が出たという状態=「36度」が「37度」になっただけで大騒ぎなんですもんね。
鼻呼吸はほかにもいっぱいいいことあるけど、別のページにまとめてあるから、こちら(徹底問答!口呼吸VS鼻呼吸)を見てね。
おさらいすると、
上アゴを広げる
→鼻の奥の面積が広がる
→その上にある脳の視床下部が冷やされる
→体温調節などがうまくいく。
気持ちも落ち着くから、勉強もしようって気になれる、ということ。
情動を落ち着かせること・・・ここしばらくの衝動的に行動したことで起きる悲しいニュースを見ていると、本当に何かできないかと思う。
やはり、鼻呼吸、そして鼻呼吸をさらに効率化させる上アゴを広げることを推し進めれば、少しは社会の役に立てるんじゃないかな、と思うよの。
なるほど。
先生がご自身を「ドリームマスター」と言っている所以ですね。
そう。
1人でも多くの子が素晴らしい人生を送れるように出来ることを追い求めていたら、ここまで来た、って感じです。(笑)