院長インタビュー – 2015年6月
院長は、アートデンタルを開業して、子どもの歯を見続けて約20年です。
昨日今日、子供の歯並びを診はじめたい訳ではありません。
ずっと、ずっと子供たちの歯を、健康を、気にして「良く出来ないか」と考え続けています。
実は身体だけでなくて心もケアする、しかも子供だけでなくてお母さんお父さんにまでケアは及びます。
このインタビューは2015/6/18にされたものです。
2015年と20204年のインタビュー、どちらも読むと、新しい知見を常にどん欲に取り入れ、子どもたちのために変化も積極的に取り入れていることが分かります。
方法が変わっても志は変わらない、そんなインタビューをご覧いただけたら幸いです。
※上あごを広げ、頭蓋骨を広げようと一生懸命な「最新インタビュー(2024/7/18)」はこちら
目次 (2015/6/18インタビュー)
- 被り物で登場する院長先生?!
- 東京で最も人気のある遊園地でキャストのアルバイト?!
- 私のミッションは世界の父となる事
- 歯医者が苦手なお子さんも、お任せください!
- 子どもを一生虫歯にしない方法があるんです
- 矯正が終わったら「お母さんにありがとうって言ってね」
- スタッフが入ったら必ずスタッフの親に会いに全国どこへでも行きます
- 心のケアも歯のケアもしてくれる医院さん、子育て相談室みたいな歯医者さん
被り物で登場する院長先生?!
先生が被り物をしている写真をホームページで拝見しましたが、初診の時に被ってお出迎えするんですか?
だいたいそうですね。
今日は、こまちゃんとかジバニャンとか、ワンピースの帽子とか、志村けんとか・・・。
普通の格好の時もありますよ。(笑)これでもかなり整理したんすけど。
お子さんはどんなリアクションしますか?
笑うかびっくりするか。
でも最近は、ネットで見てくる方が多く、事前に知識があるので、「そうか」という方もいるし、「ほんとにやっているのかな?」と半信半疑で来る方もいる。
紹介で来る人は「楽しいよ」って聞いているので、喜んでくれます。
名刺にもあるんですけど「WAKU2楽しい歯科医院」って書いてあるんですけど、私自身が歯医者がすごく苦手だったから「楽しく来てほしいな」というのが趣旨です。
肩書きは「子どもの噛み合わせを通して人生を良くできたらいいな」と思って、夢を叶えるお手伝いをする「ドリームマスター」にしました。
自分はたまたま歯医者さんですが、みんなの夢を叶えるために真剣にやろうと思ったので、心理学も勉強したりしています。
「みんなの人生をより良くできたらな~」と思って。
東京で最も人気のある遊園地で、キャストのアルバイト?!
先生の眼力すごいのですが、どうしてですか?引きこまれます。
そうですか?
実は、東京で最も人気のある遊園地で勉強するためにアルバイトをやっていました。
その遊園地の接客についての本を読んだら「素晴らしい!」と思って「遊びに行くだけでなくて、その中に入ってみよう!」と思って。
歯医者さんになってから火曜日と日曜日だけ、レストランでアルバイト=キャストをしてたんです。
アルバイト代より駐車場代の方が高かったですけど(笑)
どんなところが勉強になりました?
「キャスト」って「配役」 って意味なんですね。
「キャスト」は、一瞬にして自分を演じる人に「パッ」て変えらる人なのです。
「もともとテンションが高い人が、キャストとして採用されているのかな?」と思ったら、みんな真面目で普通の人でびっくりしました。
研修の時、「どうしたら演じることができるのか?」を叩き込まれるんです。
心理学で「アンカー」って言うんですけど・・・例えば、人間って脳に刷り込まれているんですね。
「パブロフの犬」って理科の授業で習いませんでしたか?
鐘を鳴らして食事を出すことを続けると、鐘を鳴らすだけでよだれが出てくるようになる、あの実験です。
「繰り返す」ことによって、実は脳は「意識付け」できるんです。
船の錨(いかり)になぞらえて「アンカー」っていうんですけど、脳のスイッチが無意識で入るようになるんです。
その経験が、医院で活かされているんですね。
こういう事(被り物)をするのは、ウチに来たら「楽しい」という条件反射を脳に刷り込むためにやっているんです。
刷り込むと、嫌な気分でも来た時に楽しくなるんですよ。
例えば、入口で泣いて、そこから入れない子もいるんです。
歯医者さんがトラウマになっている・・・「歯医者さんは嫌だ!」ってのを繰り返したから、悪いアンカーが入っているんですね。
それを逆のアンカーにするには、何回も何回も繰り返してあげる。
だから、私はそんな子が来た時に入口から入れなくても、ちょっと出来たことを褒めるんですよ。
これは躾でも同じです。
ちょっとでも入口に入れたら、めちゃくちゃ大げさに喜ぶんですよ。
心理学では「セレブレーション(お祝い)」て言うんですが、中途半端なお祝いじゃなくてホントに「やったね~!!」って飛び上がって。
そうすると、子どもは「なんか楽しい」って感じる。
今日は入口まで入れた、風船作ってあげる。
今度はユニットに座れた、極端に褒める。
脳に「アンカリング」させるんですね。
これを意図的にやっています。
そうすると「ココはなんか楽しい」、そのうち来るのが楽しくなってくるんです。
実は、お母さんが「歯医者さん、連れて行かないよ!」って言うと泣く子もいる。
「やだ!行きたい!」て泣くんですって。
昔は「歯医者さん連れていくわよ」って言ったら「やだ~!」て泣くのが相場でしたが、おかげさまで幼稚園や小学校や帰りに、治療じゃなくても「楽しいので来てくれる子」がいたりします。
「歯医者さんは楽しい」という「アンカー」ですね。
もちろん、深く根付いたトラウマが取れない子もいます。
お母さんは子どもが歯医者さんで治療できなかったら、家に帰って怒るんですよ。
だけど「お母さんもメッチャ褒めてあげてね」ってお願いします。
私が褒めたのに、もったいないじゃないですか(笑)
通信簿だって、親に見せた時に「これも悪い!あれも悪い!」って言われたら、イヤじゃない?
でも、1個でも出来たもの、体育でも何でもいいですよ。
「これよかったね!じゃあ今日は外食だ~!」って喜んであげて。
出来たことをなるべく褒めると自然に勉強好きになりますよ。
今のテレビは、ドラえもんでもクレヨンしんちゃんでも「勉強=いやだ」って刷り込んでるよね。
本当は勉強は楽しい事なので、お母さんがたくさん褒めてあげてください。
そうすると子供も勉強が好きになります。
私のミッションは「世界の父」となる事
先生はどうしてそんなに「子どもを喜ばせよう!」と思うのですか?
僕のミッションは「暖かさをもった世界中の人の父となる」ことです。
「なれたらいいな」と思っています。
イライラしたりしますし、もちろん全部はできていないけど、できたらいいなと思っています。
先生の子ども時代が、その発想の原点なんですか?
私の感覚ですが、父があまり家にいなかったからかもしれない。
人のために走り回っていたので、あまり家に帰ってこられなかった。
そういう父を尊敬はしていたけど、でも子供心に遊べなくて寂しかったっていうか・・・。
たまに父とキャッチボールしてもらうと、すごい嬉しかったのを覚えています。
そういうのがあるのかも?
「包容力のある歯医者さん」に診てもらえるのは、お母さん的に嬉しい事だと思います。
正直に言っていいですか?最初はすっごく恥ずかしかったですよ、被り物。(笑)
でも被り物をすると子どもが喜ぶし、ミッションを決めた以上、自分が変わらないといけないと思ったんです。
もともと恥ずかしがりやですので、私も自分に「楽しい」ってアンカーを打って(笑)。
私の小学校や中学校時代は、おとなしくてしゃべれなくて「どもり」になったこともあるくらいなのです。
小学校や中学校の友達が、ウチのホームページ見て「ほんまか?」と言ってくれたくらいだから、昔の私からすると考えられない。
「子どもが喜んでくれること」が「私の喜び」なので。
泣いていたとしても、最後には笑って帰ってほしいですね。
歯医者が苦手なお子さんも、お任せください!
入口に入るのが大変な子が、月に数人います。
「歯医者さん」に限らず、「お医者さん」って一括りがダメな子もいます。
なので、私はあまり歯医者さんっぽい格好しません。
「この前の歯医者さんどうだった?」って聞くと、「押さえつけられた」とか「ネットに入れられた」とか、そういうのがとても多いよね。
自閉症のお子さんは来られますか?
いっぱい来ますよ。
自閉症の子のほど、言ったことを素直に聞いてくれます。
ちゃんと分かってくれれば、本当にまじめにやってくれます。
矯正をやっている子もいるし、私としては、すごく接しやすいです。
お母さんがすごく心配して来るんですよ、「ホントに歯の矯正、出来るんですかね?」って。
矯正は取り外しできるものを使っているので、矯正の器具を「嫌だ!」って外したらお金を払っても矯正が進まないからね。
本当に、自閉症の子は、素直だね。
言い方悪いけど、お母さん気にし過ぎなんです、でも大丈夫ですよ。
子どもは親の鏡なんですね。
親が不安になると子どもも不安になる、お母さんが幸せな方は子どもが幸せなんですね。
お母さんが「大丈夫」と思えば「大丈夫」なんですね。
そうなんです!「大丈夫」なんです。
「お母さんが意識を変えると、お子さんも変わるんだよ」ってお子さんのいないところでお母さんにコソって言ってあげるんです。
「寝る前に、不安に思っているかもしれないからね、お母さんがね『○○ちゃん、愛しているからね、大好きだよ』って言ってね。」って。
親子って、当たり前のように「愛がある」ってあると思っているんですけど「言葉で言ってあげるともっともっと喜ぶんだよ」って。
これは、ご夫婦の間でも同じです。
例えば、ウチに来ている子供で、おねしょをする子がいて、お母さんから相談された事があるんです、ウチは歯医者なんですけどね(笑)。
私、漢方医でもあるので、気の流れとか分かるんです。
ベロを見ると身体の状態がわかるんです。東洋医学も勉強しました。
漢方薬は子供には苦いからあまり使わないけど、その代わりに「愛がわからないんじゃないかな?毎日言ってあげてね」って言ったら、2週間で治ったって。
顔色も良くなりました。
お母さんは愛しているんだけど、子どもは気付かない。
お母さんは怒ることもある、それを子どもは「私に愛がないのかな?私のこと嫌いなのかな?」って思っちゃうんですね。
その子は4年生だったんですけど、学校のお泊り行事があってそれが心配だったんですね。
「相談するのもいいんだけど、その前にしばらく口に出して『愛してる』って、言ってごらん」って話しました。
そうしたら、全然出なくなったって。
その子、すっごいいい子なんですよね、いい子過ぎて心配だったんです。
騒ぐ子、自閉症の子の方が問題ないんですよ、気持ちを開放して感情を出しているから。
それにひきかえ、おねえちゃんは我慢している。
下の子は、騒ぎまわって、お母さんに怒られているんですよ。
「私までお母さんに迷惑を掛けてはいけない、私はちゃんとしなくてはいけない」って思ってたみたい。
子供だけでなくて、ご両親の相談にものるんですね。
歯医者さんを子どもにとって楽しい場所にしたい。
そのために、特に「一番最初」が大事なんです。
嫌なことは、だれでも避けたいじゃないですか?
例えば、大きい虫歯を治療する場合でも「今日は楽しんで帰ってほしい」と思うので、機械で遊んだりするんですが「どうしても削ってくれ」というお母さんもいます。
趣旨はお話しているんですよ、「楽しく歯医者さんに来て欲しいので、1回目、2回目は楽しく帰って欲しいんです」って。
でも、「絶対削って欲しい、今日の今日やってくれ」って。そうするとしょうがないからやるけど。
お母さんの「主訴」だからね。「何で削らへんのやろ?」とかね。
今は、お母さんからお母さんへ教えてくれていて、98%の患者さんがウチのやり方を分かってくれているから大丈夫ですが、昔はそういうケースもありましたね。
おかげさまで、午後は子どもがいっぱいですね。
ウチは「歯科」って看板に書いてないから、「あそこは何やろ?」保育園かと思う人もいるみたいです。(笑)
「子どもを一生虫歯にしない方法」があるんです
そんな風に歯医者で痛い思いをしないために「虫歯にならないようにしなくては」と思うようになりました。
その勉強のためにフィンランドに留学し、そのやり方を学びました。
フィンランドって今、ほとんど虫歯がないんですよ。
虫歯の始めは、母子感染・父子感染なので「お父さんお母さんが検査せなアカンよ」って。
子どもの治療の前に、口の中の菌を、顕微鏡で見ます。
あと、唾液検査もします。
「もともと虫歯になった原因はこうだから、こうしようね」という話をします。
生まれて半年から2歳8ヶ月までに、虫歯の菌が定着すると言われています。
3歳までにお父さんとお母さんの虫歯の菌を徹底的に除去すれば、生涯虫歯になりにくいんですよ。
生まれてからでも、2歳くらいまでなら大丈夫です。
極端に言うと、歯ブラシしなくても虫歯にならないんです。
歯医者さんなんで、「歯ブラシしなくて良い」とは言いづらいんですけどね。
フィンランドでは、歯みがきの回数が1日平均0.9回といわれているんですよ。
日本は、2.3~2.4回。1日に2~3回磨くのね。結構マジメな人種なんですよ。
でも、フィンランドの人は1日1回以下、でも虫歯にならない。
なぜなら「マイナス1歳の予防」をしているから。
実際に、あまり歯磨きをしなくても、虫歯にならない人っていますよね。
反対に、一生懸命磨いても虫歯になる人もいますよね、それはまさにこれですね。
矯正の機械を入れたら虫歯のリスクが7倍に増えるので、必ず口の中のバイキンの様子を見るのに「唾液検査」をしてもらいます。
矯正する方には必ずやってもらいます。
「唾液検査」のあと、どうするんですか?
データが出るので、正しい予防方法をお伝えします。
虫歯は「移る病気」なので、回し飲みや箸の使いまわしはNGです。
虫歯菌は心臓病とか、ガンとかも引き起こすんですよ。
まず、お父さんお母さんからですね。
ちゃんと予防すれば、虫歯になる確率が7分の1になる。
3歳までなら、ゼロに近くなる。これはすごいことですよね。
これは、私の息子が実践しています。長男は、歯磨き余りしません。
私は「頼むわ、歯磨きして」って言うんですけど・・私は除菌したので子どもには移りません。
フィンランドでは昔からやっているんですか?
30年前くらいからやっています。
スウェーデンでは、30年前には虫歯の状況が日本と同じだったのですが、国家予算の3分の1を使い「歯医者さんを変えていく」って事をしたんです。「削る治療から削らない治療」に指導した結果、今は虫歯のない国になっている。
日本もそうすれば医療費の削減にもなります、虫歯は他の病気の原因になりますから。
私は横浜市や歯科医師会に何回も嘆願書を書いたんです。
でも取り合ってくれないですね。
真剣にやったら、日本中から虫歯がなくなりますよ。
本来は「予防」をしっかりすることに、国はお金を掛けるべきです。
でも「予防」は「自費」なんです。
例えば、インフルエンザの「予防」接種は、「自費」じゃないですか?
でも、インフルエンザに罹ったら「保険」で治療しますよね。
フィンランドやスウェーデンでは虫歯になったら歯医者さんは罰金というか点数が減るんですよ、「歯医者さんの管理が悪い」って。
日本は虫歯が大きくなったほうが、例えば神経を取ったり、かぶせ物すれば点数が取れるんですよ。
お医者さんも、でっかい手術のほうが点数が高いんです。
私が出来ることは、虫歯にならない環境を作ることです。
だって、虫歯ができたら楽しくないもん。(笑)
虫歯にさせないように、矯正だけでなくて、お父さんお母さんも分かってもらって、検査して協力してもらうようにしています。
「矯正」って家族で取り組むものなんですよね。
子どもと親、モチベーションを保ち続けるのは本当に大変な事なんです。
時間も掛かるので「続けること」が大事なんですよね。
お父さんお母さんの協力が、ものすごく必要なんです。
私自身、25歳の時に歯を抜いて矯正したんですよね。
親に「弟と妹は矯正したのに、どうして自分にはやってくれなかったの?」って聞いたら「お金なかった」って、正直に言ってくれました。
だから、親を責めた時もありましたが、大人になったら親の気持ちが分かるんです。
矯正が終わったら、お母さんに「ありがとう」と言ってね
矯正が終わったら「お母さんに『ありがとう』って言ってね」って子どもに言うんです。
だって、一生懸命お金出して大変ですよ、何十万も。
それを「やってくれてるんだよ」って。
自分の矯正の事も話してね、凄いことなんだよって。
お父さんお母さんに「肩もみしてね」って。
矯正が終わった子どもに、人間等身大の風船を送ってあげているんです。
それが最後のアンカーね。
「矯正、すごい良かった!」となり、お母さんに「ありがとう」って言いやすくなるでしょ?
お母さんには、小さなお花をあげているんですけど。
風船と一緒に花をつけて「これ、お母さんに渡してね」って子どもにお願いします、お母さんも労わなくちゃ。
矯正したくても、出来ない人がいるんです。
それをやってくれたお父さんお母さんに「ありがとう」って。
等身大人形やお花の演出があれば、お互いに照れずに「ありがとう」が言えますね。
「やってよかった」って思ってほしいなと、より良い人生を送ってほしい。
副院長は歯科医でもあるけど、カウンセラーでもあります。
なので、お母さんの相談に乗りますよ。
よりよく変わっていく方が多いです、ものすごく変わった方、いっぱいいます。
モンスターペアレンツもいっぱい来ました、でも変わりましたよ。
いろんな歯医者で喧嘩したって方、でも、本人は子どものために一生懸命なんですね。
歯医者さんと上手くコミュニケーションできなかった方も、ぜひ。
基本、どんな子どもでも大丈夫です!
自分自身も「どもり」など経験しているし、子どもの気持ちが分かるんです。
子供の頃矯正できなかったし、大人になって歯を抜いて矯正して、ひどい腰痛を起こしたりね。
だから「失敗した人の気持ち」が分かります・・・虫歯もいっぱいやっているし、歯医者さんもきらいだったし、全部経験しています(笑)
スタッフが入ったら、必ずスタッフの親に会いに全国どこへでも行きます
スタッフのご両親に会うんですか?
とにかく周りの人も幸せじゃないと幸せになれない。
よく言うのは、顧客満足度を上げることも大事ですけどスタッフが満足できないと患者さんも満足できないすよね。
従業員の満足度、ES(Employee Satisfaction)が上がらないと、顧客満足度CS(Customer Satisfaction)が上がらないというヤツですね。
だから、スタッフが入ったらスタッフの親に会いに行くようにしています。
長崎にも会いに行きました・・・必ず一回は、親御さんかご家族に会ってます。
「お嬢さん、ウチに来てくれてありがとうございます」って。
「実はこういう病院やってます」って、日帰りだから2~3時間しか居ないけどね。
少なくともスタッフが私に怒られても、親は「やめなさい」って言わないかもしれません。
お母さんお父さんが応援してくれている・・・サプライズで会いに行ったこともありますよ、スタッフには言わずに。
入社する時に「会いにいくよ」って伝えているから、ビデオとか撮ってきて誕生日とかに見せてあげる。
この方法は、大阪の寄田先生に教えてもらいました。(笑)
許可をもらってやってます。
見学に行った時、相談したらそういう「虎の巻」を教えてくれたんです。
チームビルディングができているんですね。
ウチの社員規定に書いてあるんよ「院長が会いに行きます」って。
「イヤ」と言っても会いに行きます(笑)、スタッフも幸せを少し感じてもらえればと。
「どういうところで働いているか」を話すと、ものすごく安心してくれるんですね。
社員食堂があったりとか、そういう福利厚生はないんだけど、気持ちだけでもやってあげられればと思ってね。
人間だから揉めることもありますけど、悪いところにフォーカスするのでなく、良いところにフォーカスする。
心のケアも歯のケアもしてくれる「子育て相談室」みたいな歯医者さん
歯のケアはもちろん、心のケアもしてくれる「子育て相談室みたいな歯医者さん」なかなかありませんよね?
副院長が教えてくれたんですね。
妹だから言うんじゃなくて尊敬しているんです・・・妹はホント、できた人なんですよ。彼女はいろいろ人のためにやってくれていて、変われたお母さんもいっぱいいます。
「生まれてきてくれただけでありがとう」ですよね。
言い出すキッカケがつかめなくて、言葉が無理なら、ハグしてあげてください。
「あなたのことが大事なんだよ」って。
インタビュー:2015/6/18